アチソンラインの発表からたった 6か月間で朝鮮戦争までの下ならしを終え、あっという間に朝鮮半島を飲み込む共産革命者たち。
ソ連 中国 北朝鮮は日本を侵略するために虎視眈々と準備し、日本の目前まで攻め込んできた危機的状況が解説される。
「日本敗戦革命!第二の危機」の概要
① 日本列島分断の危機
② 抑止力を持たない国家の運命 ←この記事
中ソ友好同盟相互援助条約
この前の年に中国が中華人民共和国を建国して蒋介石を台湾に追い出して、勝利した毛沢東はすぐに モスクワに行くんですね。
スターリンと会って「さあ中国を獲った!大陸を俺たちの物にした。次はどうする?」と相談する。
相談して「中ソ友好同盟相互援助条約」を結ぶんですが、そこに何が書いてあるかと言うと、日本の侵略を阻止するために 中国とソ連は同盟を結ぶと書いてある。日本の侵略を阻止すると言っている。
どういう事かと言うと、「日本を自分たちの支配にする」ということです。
日本共産党へ革命指示
そのためにはまず朝鮮半島を支配下に置くという段取りをこの段階でしながら、 朝鮮半島に俺たちが攻め込むので、
「日本共産党の皆さん 在日米軍が動けないように、朝鮮半島に行けないように日本列島で武装革命して在日米軍を釘付けにしろ」
という指示を出したのが 2月18日。その辺の記録は アメリカの公文書でも表に出ている話なので……
対決方針の決定
アメリカはそういう情報を手に入れて国家安全保障局がこの情報を得た上で 4月14日に、このままでは日本が本当にやられてしまう…まずい。
これまでのように日本の共産党の人間を泳がしたりとかしている場合じゃないし、そもそも米軍も日本にあまり居ないし、日本に軍は無いし、警察官もだいたい銃持たせてもらって無いし、丸腰だし。
日本の再武装再軍備も含めた事をやらないと本当にまずいよねということで、慌てて アメリカは 4月14日に方針を変えた。それに基づいて マッカーサーが日本共産党の幹部24名を追放処分するという動きですね 。
そう言ったにも関わらず日本は軍が無いし、警察は無いし、共産党員を取り締まる組織も無いし、マッカーサーがそう言ったって そもそもそれを取り締まる組織がないから遅いんですよ。
マッカーサーの部下たちは 2年前から中国共産党が中国大陸を奪うと予測していた。そしたらその次は日本なんだから日本の再武装しなきゃダメなんじゃないかってずっと言っていたんですよ。
マッカーサーはその度に、中国は蒋介石は勝つんだから大丈夫だと。日本共産党はグダグダ言ってるだけで大したことないんだから大丈夫だって言って、甘い見通しで日本の再武装をずっと否定したんです。
本当にこの マッカーサーって バカです。
ソ連の工作革命指令によって中国日本共産主義連合という組織が非合法に活動を開始する。それは トップが中国共産党、その下に朝鮮総連、さらにその下に日本共産党があった。
日本共産党は当時 パシリだったので(笑)
中国共産党が居て、朝鮮系共産主義者たちが居て、日本共産党が居た。ここで言っている朝鮮総連は今の朝鮮総連とは別の組織です。
どさくさに紛れてかすめ取る
アチソンが、防衛ラインはここまでで朝鮮半島は知らないと言ったら半年後に朝鮮戦争が勃発した。わづか半年で スターリンの命令を受けた金日成が詰め込んだんですね。
繰り返しますが、当時在日米軍が 10万人ぐらいで韓国には ほとんど軍隊は居ない。日本軍は 0ですよ。軍隊が アジアにほとんど居ないので北朝鮮からすれば絶好の チャンスですよね。準備はずっとやってるわけですから、そりゃ早いですよ。
やっぱり日本軍は強かった…が、しかし
仁川上陸作戦の詳細はあまり表には出ていませんが、旧日本軍の将兵たちが仁川の通信部隊などを小銃と日本刀だけで潰したって話ですよね。という噂がある。
朝鮮半島の地形を一番よく分かってるのは日本軍なんですよ。米軍は知らないので旧日本軍人を米軍が使ったという噂があるし、そういう話を韓国軍側はオーラルヒストリーといって口頭で伝えている。裏が取れない話なので分からないですがそういう話があるぐらい。
旧日本軍が出て行かないと、とにかく地形も知らないし まともに戦えないですよね米軍って。大体 アメリカ軍はそんな強くないし…
アメリカが日本にとって重大な決定をしたというのは、朝鮮戦争で釜山まで侵略された後には日本にやってくるわけですね。あの時は福岡で空襲警報が鳴っているんです。要するに朝鮮軍が日本にやって来ると。
それぐらい緊迫した状況の中で実は米軍もそんなに居ない。このまま ソ連が北海道の方に来たら もう北海道は守れない。米軍 サイドは北海道や東北の防衛を断念するんですね。諦める。
もし来たら守れない、放棄するしかない。それぐらい危機的な状況だったんです。事実上守れない。仮に防衛ラインを引けるとしたらギリギリ仙台までだろう。というぐらい緊迫した状況があって この辺のところは後で陸上自衛隊の幹部が回想録で、実は米軍からそういうことを言われた。非常に危機的な状況だったんだと言っている。
アメリカの焦り
これは アチソンラインとは別の人です。別の アチソンですね。アチソンさんはこういう形で マッカーサーが日本の再軍備を遅らせて対応してない状況でこのままだと本当にまずいぞと。本当に ソ連が同調してやってきたら大変なことになるということで ラジオ放送をするんですね。
非常に危機的な状況だから マッカーサーお前たち ボヤボヤするなという話ですよ。GHQ、在日米軍の人たちにも まずいんだから 高をくくってるんじゃないよ というような話ですね。
危機一髪
繰り返しますが米軍は韓国に行ってるんです。だから日本は空なんですよ。なおかつ マッカーサーは警察予備隊を作れと言ったんですね。 作れと言ったんだけど日本軍の再軍備は反対してたから嫌がらせでこの段階でも カービン銃といって小銃しか渡さないんです。日本軍の兵士に。
要するに マッカーサーって一環して嫌がらせみたいなガキみたい事をするところがあるんです。カービン銃で戦車部隊に立ち向かえないので、そういう中でこのままでは北海道防衛を諦めざる得ないし仙台で防衛ラインを引かざるを得ない。これであの時に スターリンが北海道侵攻を本気でやっていたら大変なことになってましたね。日本は分断されていたと思います。
海を渡ってソ連軍が侵攻して来るのは大変だということを言う人がいるんですが、繰り返しますが当時米軍は韓国に行ってて日本は空だったんです。日本軍は無いんですから。空の状況でいくらでも取りたい放題の状況だったわけですから。日本軍が居れば別ですよ。当時海上保安庁だってまともに居ないし ソ連軍が船で来た時にそれを阻止する術がないんだから、抑止する力がないんです。
しかしソ連中国北朝鮮の野望は実現しなかった
一つ目は、アメリカ国連軍が反撃をして一気に押し返したこと。米軍が徹底して戦って反撃がとても強かったことと、当時 場合によっては核兵器を使用することも辞さないと言ったので中国やソ連としてはビビった。
二つ目に日本の警察予備隊が創設されたことで、この年の7月の段階で マッカーサーは日本軍に嫌がらせをしててカービン銃しか渡さないんですが、中国人民解放軍が 30万人入ってきた。マッカーサーはさすがにビビっちゃって、この状況は俺もアブねーよと感じて、急遽 アメリカ本国に日本の警察予備隊に戦車とか榴弾砲とか本格的な武装を渡してくれと頼んだ。
すぐに、警察予備隊は本格的な武装を持つようになった。
連戦連勝でしょ日本軍って。中国軍は日本軍に勝ったことないじゃないですか。8年間戦って一度も勝ったことがない日本軍が アメリカ軍の武器をもらって復活したら怖いですよ。
三つ目が レッドパージで共産党系が沈黙して武装蜂起できなかった問題もあるんですが、大きかったのは社会党が同調しなかったことです。
社会党はこの時に、朝鮮戦争は北朝鮮による侵略でけしからんと声明を出してるんです。当事社会党というのは戦前からの流れで、貧民救済を言う愛国家がいっぱい居るんです。コミンテルンの流れじゃないんです。
だから社会党の中にはまともな奴が結構居てそういう人たちは北朝鮮けしからん、我々は労働者の味方であって ソ連の味方じゃないと。
この時の代表格の指導者の一人が西村栄一という人物なんですよ。西村眞悟先生のお父さん。この時は社会党は右派で、リーダー格で社会党の安全保障を指導してたのは西村栄一先生なんです。
この人が頑張って、社会党は共産党とは違う。北朝鮮の侵略なんか許せるかと厳しく対峙した。社会党が同調しなかったというのが大きな ポイントなんです。これものすごい大事なんですよ。
当時の労働組合の総評は( 日本労働組合総評議会)その後にはおかしくなりますけど、その当時の総評も北朝鮮の侵略はけしからんという声明を出している。
共産党系以外の労働組合は純粋に貧民救済のために何とかしなきゃと思っているだけで安全保障はまともだったんです。
思うところ
抑止力を持たず敵対勢力に良いように動き回られている国は、これほどまでに脆いものなのかと考えさせられる解説だった。
沖縄米軍基地反対、宮古島駐屯地のミサイル保管抗議、イージスアショア配備反対などなど、今日も日本国の抑止力を削ぐことに熱心な活動や言動をしている人たちは共産主義者かそれとも共産主義者に踊らされているデュープスか。
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