ロスチャイルド家の代理人が書いたアメリカ内戦革命のシナリオ『統治者フィリップ・ドルー』

あなたは最後まで、フィリップ・ドルーに騙されないで読み終えることができるか

この本のストーリーに似たマンガがあったような気がする…

強い正義感を持った若者が、他人の不幸な境遇の末に死んでしまった現場に立ち会い、世の中の不条理に胸を痛め、この状況を変えていかねばならないと誓う。

そして、覚醒とも表現できるような力を付け巨悪の根源に立ち向かい、次々と世の中の不条理を改革していく。

それは、まさに『革命』…

本書、ロスチャイルド家の代理人が書いたアメリカ内戦革命のシナリオ『統治者フィリップ・ドルー』の主人公、フィリップ・ドルーの物語は、陸軍士官学校卒業の日から始まる…

フィリップ・ドルーは陸軍士官学校の卒業式の日に、同級生で友人のジャックから彼の妹グロリアを紹介される。

グロリアは兄ジャックの話から想像していたフィリップとはかけ離れた外見に内心ガッカリしていた。細身ながら締まった体つきだが背はそれほど高くなく、意志が強そうだが平凡な顔の男だった。

フィリップはフィリップで、グロリアのことを、工場や水商売で働く彼女と同世代の女性たちと比べていた。軍事や経済の勉強ばかりしてきたので、そもそもグロリアを大人ではなく子どもとしてしか見ていなかった。

第一印象はお互いに最悪だった二人だが、次第に惹かれ、信頼し合い、そして、同じ目的を達成するための最高のパートナーとなっていく。

プラトニックラブだったが、二人きりでピクニックに出掛けられるまでの仲になっていたが、ある日二人の不注意からドルーに軍人を続けられないような事故が起こってしまう。

突然ドルーに降りかかった悲劇だが、そこから「統治者フィリップ・ドルー」としての第一歩が始まるのだった。