3度目の挑戦
自民党の河野太郎デジタル相が26日、国会内で記者会見を開き、党総裁選への立候補を正式表明した。「ポスト岸田」を争う総裁選で出馬を正式表明したのは、小林鷹之前経済安全保障担当相、石破茂元幹事長に続き3人目となる。
3度目の挑戦となる河野氏は会見冒頭、「河野太郎です。自由民主党の総裁選挙に出馬いたします」と宣言した。
今回の総裁選のキャッチコピーとして、「国民と向き合う心。世界と渡り合う力。有事の今こそ、河野太郎」を掲げた。
政策
総裁選に対して河野氏は日本を前に進めるための5本柱を掲げる。憲法改正について国会の議論を加速し、速やかな発議を目指すこと。外交・安保について台湾有事等想定しうる有事に備える自衛隊の防衛力整備、人的投資の強化、能動的サイバー防御の法制化を行うこと。経済・地域活性化について、地方の人口減少に正面から向き合うこと。デジタルについて子育てサービスのオンライン手続きの一元化や、高齢者見守りサービスなどの実現。防災・危機管理について、司令塔機能の強化やデジタルの活用により、南海トラフや首都直下地震などへの対処能力を向上することなどを示した。
裏金議員に返納要求へ
裏金事件について「政治に対する信頼の回復も急務だ」と述べ、総裁になれば政治資金の不記載があった議員に対し、同額を返納するよう求めるとした。
国会内で記者会見した河野氏は「日本の政治資金は非課税だが、報告をきちんとする義務がかかっている」と強調し、政治資金収支報告書のデジタル化などで透明性を確保する考えを示した。
原発建て替え「選択肢」
データセンターの整備などに必要な電力需要を満たすため、あらゆる技術を活用する姿勢を強調した。「水素やアンモニア、核融合などもあるし、(原子力発電所の)リプレース(建て替え)も選択肢としてある」と明言した。
河野太郎
河野 太郎(こうの たろう、1963年〈昭和38年〉1月10日 – )は、日本の政治家。自由民主党所属の衆議院議員(9期)、デジタル大臣(第4代)、デジタル行財政改革担当大臣、デジタル田園都市国家構想担当大臣、行政改革担当大臣、国家公務員制度担当大臣、内閣府特命担当大臣(規制改革)。内閣総理大臣臨時代理就任順位第4位。
父は自由民主党総裁、衆議院議長、外務大臣、副総理、内閣官房長官、科学技術庁長官などを務めた河野洋平。弟は日本端子代表取締役社長の河野二郎。祖父は副総理兼東京五輪担当大臣、建設大臣、行政管理庁長官、農林大臣を務めた河野一郎。曽祖父は神奈川県会議長を務めた河野治平、大叔父は参議院議長を務めた河野謙三。
出生地 日本 神奈川県平塚市
出身校 ジョージタウン大学国際学部比較政治学科卒業
前職 富士ゼロックス(現・富士フイルムビジネスイノベーション)社員 日本端子社員
所属政党 自由民主党(宮澤派→麻生派)
称号 B.A. in Government(ジョージタウン大学)
配偶者 河野香(大河原昭次の長女)
ブロック太郎の異名も
記者会見の場で河野氏は、X(旧Twitter)上で一般ユーザーをブロックしている自身の行為への指摘について「誹謗中傷してきた人をブロックする行為は当然で、ブロックが批判される風潮は危険だ」と反論した。 会見で河野氏は「一般ユーザーをブロックする行為が総理大臣の資質としてふわさしいのか」という問いに対して、次のように回答した。
「SNSでの誹謗中傷が増えてきている。Twitterの場合はXと名前が変わってから誹謗中傷あるいはフェイクニュースがあまり管理されなくなってきてしまったのではないかと残念に思っている」
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