織田邦男 統一朝鮮が対馬を乗っ取る

織田邦男 統一朝鮮が対馬を乗っ取る

今回の記事は、韓国と北朝鮮が統一する根拠。そして、対馬に侵攻することができる軍事的背景の解説です。

「近い将来、日本に起こりうる戦争や紛争」の概要

① 中国が尖閣諸島魚釣島を占拠
② 北朝鮮が暴走し、ミサイルで原発を攻撃
③ 南北朝鮮が統一し、対馬を占拠 ←この記事
④ 沖縄が独立し、ハイブリット戦争へ突入

第二次朝鮮戦争が起こらない その理由とは

この南北朝鮮が統一して対馬を占領する シナリオは残念ながらあり得ます。

何故かと言うと 前回の記事『中国が尖閣諸島魚釣島を占拠』でも解説しましたが、金王朝を守るために核とミサイル開発を30年間やってきたわけですよ。

そしたら その過程でどのようなことが起こったかと言いますと 国防費の 2/3を核とミサイル開発に費やした。

残りの 1/3しか通常戦力は近代化できてないということなんです。もうね、通常兵力は見る影もない。

だから、驚異となるのは 15万人の特殊部隊と 38度線に並んでいる ソウルまで届く火砲。あれだけなんです。

つまり、第二次朝鮮戦争というのは もう起こらないんです。そこをまず押さえておく。

第二次朝鮮戦争が起こったらいけないから日米韓で連携しましょうという構図だった。それね、もう無いんですよ。38度線を越えて北朝鮮軍が南下して進行してくる可能性はほとんどない。

この間 あるところで星条旗新聞の人と話をして、在韓米軍基地の Camp Caseyは38度線の近くに アメリカの陸軍の基地があったんですね。これが ソウルから40 kmぐらい南にある Camp Humphreysに移っちゃったんです。

なぜ Camp Casey があったかと言うと、これはトリップワイヤと言われてますが 38度線に北朝鮮軍がバーっと来たら一番先に被害を受けるのが米軍なんです。そうすると 米軍は自動参戦せざる得ない。このためだったんですよ。

今はまったく意味ないから火砲の飛んでこないところに移しちゃったんですね。

聞いてみたら、米軍も言ってました。もう韓国は自分で対応できるから良いんだって。

つまり、在韓米軍自体が非常に存在意義自体が今 問われている。遅かれ早かれ撤退すると思います。

冷戦が終わった時。1991年に ソ連が崩壊して、その時も在日米軍は撤退かと言う議論があったんですよ。その時に何をやったかというと、日本と アメリカで日米同盟の再定義をやったんです。

在日米軍の役割は、広く東 アジアの安定のために、つまり朝鮮半島を睨み 台湾海峡を睨み 南 シナ海を睨む軍隊だという再定義をして、次の年 1997年に ガイドラインを結んで、そういうふうに定義した んですよ。

しかしながら在韓米軍は韓国を守るための米軍兵力であって、再定義も何もしてないから全く宙ぶらりんな状態なんです。
「もう撤退してもいい」 と トランプ大統領が言うのも一理あるんです。

なぜ 強烈な反日政策を連発するようになったのか

そうすると文在寅もそれを思ってるんですよ、もう北朝鮮は来ない。

だから今までは第二次朝鮮戦争が起こったとしたら日本の力を借りなきゃいけないよね。

在韓米軍の後方基地は日本だよね。
日本には国連軍の後方司令部がありますからね。

だから、それもなくなったから日本なんかの協力は必要ないよね。

だから日本に対してあれだけ反日のことを言える訳ですよ。レーダー照射をやり、旭日旗排除、慰安婦の財団解散、いわゆる徴用工の問題、天皇陛下への無礼発言。

次々出てくるでしょ?

日本の手を借りなくて良い。必要なくなってるんですね。だからそういう状況をまず押さえておかなければならない。

そうしますと 文在寅は多分自分の手を汚さずに在韓米軍を撤退させようとしてるんです。ただし自分から在韓米軍必要ないよね 撤退だよねと言ったら多分保守層からものすごい反発を受けるんですよ。

だからそれを アメリカから言わそうとしている。米軍駐留経費の問題も折り合わない。駐留費の改定も1年ごとになりましたからね。そういう中にあって核を持って南北が連邦制にしろ統一にしろ一緒になったとしたらどうなるんですか?と言ったら必ず日本に牙をむいてくる。反日ですよ…反日無罪みたいな所ありますからね。

そこは日本も深刻に捉えておかなければいけない。それは「まさか」と思うんじゃなくて「もしかしたら」と思って今のうちから心の準備をしておかなければいけないし防衛力整備もしっかりやっとかなければいけない。

そうすると、もし統一して統一朝鮮半島が反日になって核を持ってたとしたら、元々韓国の中では対馬は韓国のものだという声もあるんですよ。そうなれば声が大きくなるだろうし、それをもし仮にやったとしたら国連憲章の51条違反で侵略戦争だってなると思いますよ、常識的にはね。

しかし あの国は常識が通用しないんですよ。反日無罪、日本に対しては何をやってもいい。

このことは今までの政権が韓国に対する対応が悪かったと私は思いますけど、そういう風になっちゃってますよね 今。そこはよくよく考えておかなければ本当にありうる。

どちらが主導権を持って統一するのか

南北が統一すると韓国経済が悪化するから北朝鮮主導の下で朝鮮半島が統一することは韓国が望まないという意見があることは、ある意味同意するところはあります。

北朝鮮が核とミサイルを放棄したら崩壊すると思います。その時は韓国主導の統一になると思います。しかしながら核とミサイルを捨てない限り、連邦制になるか統一になるか判りませんが北朝鮮が韓国を吸収する可能性がある。

北朝鮮にはもの凄い鉱物資源がある。世界でも有数なウラニウムの鉱山があるし レアメタルもある。これを北朝鮮主導で オープンにすると凄い成長する可能性がある。ウラニウム鉱石は アジアで ナンバーワンです。これを見つけたのは日本の旧陸軍なんですけどもね。

なぜ統一朝鮮が対馬を占拠するということを言うかというと私の経験から述べてます。

2003年に韓国が南部戦闘司令部というの作ったんです。私この時 2004年に防衛部長になりまして、韓国軍に招待されて 2005年に防衛交流で韓国に行ったんです。そしたら南部戦闘司令部に連れてってくれましたよ。

その司令部見たら、何だこれはと驚いた。これは南に(日本に)全部向いてるじゃないか!

もうね、日本では絶対ニュースになりませんけど明らかに(仮想敵国は)南なんです。この頃は 韓国軍はこう言ってました。「いやいや。我々は全周囲防衛をやる」と。

2019年には国防白書から「北朝鮮は敵」の表現が消えた。そうすると南北が統一するにせよ連邦制になるにせよ、韓国の脅威はどこなんだといったら南ですよ(日本)。

そのことを我々はよく考えておかなければいけない。

しかも在韓米軍が撤退すると、これまでは米軍が「何 馬鹿な言ってんだよ。日本は同盟国なんだ」というように韓国を注意していた。それがなくなるわけですよ。

それをよく考えておかなければならない。

もう一つは北朝鮮の脅威がないにも関わらず国防費が 2019年5カ年計画で 27兆円ですよ。

日本の中期防衛費は 27兆4700億円なんですよ。しかしこれは財務省の仕掛けた罠であって 2兆円は節約しなさい ということですから、事実上25兆4700億円なんです。ウチより多いんですよ。

脅威がね、脅威がないのに なんで日本より(防衛費が)上なんですか?

なおかつ韓国は徴兵制ですから人件費がめちゃくちゃ安いんです。防衛予算の 44%が人件費なんですよ、日本の場合は。

それがね、人件費が少なくて防衛費が同等もしくはそれ以上となると遥かに兵備体系装備体系が近代化するということですよ。それはどこに向いてるのということは考えておかなければいけない。

これは危機を煽るというわけじゃないですよ。我々 頭の体操ぐらいしとかなければいけないです。

それがなぜ国会で議論されないのか。国会はモリカケと統計ばかりやっている。こういう議論をするのが国会の役目だと思う。全く議論もされないということに違和感を感じます。

次回予告

統一朝鮮が対馬を占拠する シナリオはいかがでしたでしょうか。韓国軍が 2003年から日本を仮想敵国として南部戦闘司令部を創設して準備していたことは知りませんでした。また、昨年末から旭日旗排除、火器管制レーダー照射事件など反日政策がひどくなっていったことにも、その背景を知れば納得がいきます。

さて、次回は起こりうる最悪のケースのシナリオで、第二次世界大戦を影で画策したコミンテルンを彷彿とさせる中国の工作によって沖縄独立とハイブリット戦争の大胆なシュミレーションを解説していく。